私の朝は概ね早い。



朝五時には身支度完了、自宅から少し離れた道場へと向かう。



一分でも遅れようものならおじいちゃんが鬼の形相で私の部屋まですっ飛んでくることとなるだろう。






私のおじいちゃんは孫思いの優しいおじいちゃんでもあり厳しい空手の師匠でもある。




その師匠のもとで私が空手を教わりだしたのは小学三年に進級と同時だった。



習ってみないかと両親に提案されたときは二つ返事で了承した。










それを後悔したのは始めてわずか一週間後だった。