聞いて黒夜について分かった情報はたったの三つ。
その三つが使える情報だったらまだ良かったもののその三つとも初めに聞いた情報ばかりだから泣ける話だ。
黒夜は悪い族、黒夜は華由羅が嫌い、そして華由羅の総長の彼女を人質にしている。
そんなショボい情報でどんな作戦をたてようとしてたのか心底謎だ。
「……他にもっとましな情報はないの?」
「俺らが知ってんのはこれで全部」
お先真っ暗とはこのことだ。
どうしようか、本当に困った。
みんなの手前頭を抱えるわけにはいかず眉間にシワを寄せ考え込んでいると美月が手をあげた。