「―――で、なんで美月にも私と同じメールが届いてるの」
屋上への扉の前に座りこんで切りだす。
ここの踊場は屋上が封鎖されているため誰かが来ることはない。
そう将から聞いてわざわざここまで移動してきた次第だ。
じろりと全員を見渡すと目の前の手がヒョイとあがった。
「あ、それ俺の案だ」
少し自慢げに手を挙げたのは淳也、余計なことをしてくれた。
朝、私の携帯に届いたメール。
《今日の昼休み、これからのことを話し合うので二年三組教室前に集合!》
「だって村田だけだったら絶対逃げるだろうから横田にも協力してもらおうと思って」
淳也が言ったことは図星で思わず言葉が詰まった。