そんな口を挟む間もなく二人の弾丸トークは続いていく。
「えー、じゃあ頼んでも良いの?」
「全然オッケー、でも数日は待たせるかもよ?相手が相手だし」
なにやら美月が速水さんに頼みごとをしたらしい。
じゃあそういうことで!爽やかに言い残し速水さんの友達の所へ帰った後に美月に言った。
「さっき速水さんになに頼んでたの?」
「えー、秘密!」
飛んできたウインクに軽く殺意を覚える。
精神的なものからくる頭痛に頭を抱えると同時に黒澤先生がガラガラ戸を開けて教室へ入ってきた。
今日の先生は昨日のバッチリスーツ姿ではなくワイシャツにネクタイ、しかも緩めという中々にチャラい姿だ。
良いのだろうか、こんなにチャラい先生がいて。