「え、まじか!」
「よっしゃっ」
「やったー!」
「え、あの面倒臭がりの未優がっ……」
三者三様ならぬ四者四様
皆のキラキラの目を受け「すみません、今のノリです」と断ろうとしていた私の良心はズキズキ痛む。
あぁ、どうしたんだろ私。
「いや、でもそのお粥がさ」
「華由羅です」
そんな面倒臭い名前覚えれる訳ないじゃない
ってそこはどうでも良いんだって。
とりあえず微妙な空気になってしまったのをほぐそうとコーヒーをまた一口飲む。
もうコーヒーはすっかり冷めていた。
「………その華由羅が踏み込んだら済む話じゃないの?その、なんちゃらって卑怯な族に」
「黒夜です………それが、踏み込んだけど一方的にヤられたみたいで。人質がいるから迂闊に手がだせなかったんだろうと」
田口くんは自分が殴られたかのようなどこか痛い顔をしている
ゲームオーバー、完全に逃げ道を失った
これでもしかしたらその華由羅ってとこが自分達で解決してくれるかな
なんて甘い考えは消えた。
代わりに残されたのは目の前に座る三人組の期待に満ちた瞳。