「はい?」



声をあげたと錯覚しそうになる程私も驚いた


実際だしたのは美月で、私はただ目を見はっただけだった。



「たくっ、将。そんな説明じゃ駄目だろー………えっとですね、今朝電車内のあの喧嘩。あれ俺ら三人見てたんですよ」


「うん、で?」


「それで俺らを助けてくれるのは村田さんだけだと確信したんです。そんなわけで―――」


「「よろしくお願いしまーすっ」」


「いや、しないから」



意味が分からない。


角倉くんをバカにしていた割には矢代くんの説明だってワケ分からない。


最後の頼みの綱は………


私と美月、二人の縋るような視線を一身に受けた田口くんは呆れたようなため息をしながら前の二人とは違って丁寧に説明してくれた。


なんて頼りになるの。