「それでですね―――」


「ちょっと待って、パフェも頼んでもいい?」


「は、はぁ」


「もう、未優ったら………」



私の目の前には温かそうな湯気をたてるコーヒー、それと涎がでそうになるほど美味しそうなものが印刷してあるメニュー。



ここはこの三人組が奢ってくれるそうだから私は遠慮なしに食べるとしよう。



「ショートケーキにタルト、いやでもスペシャルパフェも捨てがたい」


「はいはい、未優少しストップ。まずは話を聞いてから、でしょ?」



美月の静止でメニューに縫いつけられそうになる視線をなんとか目の前に座る三人に向けた。


揃いも揃ってポカンと口を開けた姿は壮観だ。