旅館の部屋に逃げ込んで、押入れに詰め込まれている布団を引っ張り出してくるまった。 彼は好きだと言ってくれた。 短い時間の中でも私は彼を好きになった。 でも、疑ってしまう。 彼のことも、自分のことも。 過去の約束にとらわれてるんじゃないかって、 だから彼を好きになったんじゃないかって、 そんなつもりないのに、そう思ってしまう。