「百合香が私の親友でよかった」



最低な私に最高の言葉をくれる彼女。



「何でよッ!!」


攻めてくれた方が楽だ。

エゴを押し付けるなって言われた方が楽だ。


それでも、彼女はそんな事を言ってくれない。


優しい彼女は絶対に笑うんだ。



「知ってるよ。

心配してくれた事、何とかならないのか調べてくれた事、励ましてくれてる事。

全部知ってる。

親友に隠し事とかそれこそあんた馬鹿だし。

…あんたの優しさ全部、貰ってるよ。

だから、ありがとう…」


抱き締めながら髪を撫でる彼女の手はやっぱり優しくて、

本当、敵わない。


でもね、舞…

もう二度と試合が出来なくても、舞はわたしの目標なんだ。


これからも、ずっと。




百合香side end