百合香side
小学校から始めた剣道。
所属していた所では一番強くて誰にも負けない自信があった。
中学校に入学して何の迷いもなく剣道部に入った。
そこでも多分自分はやっていける自信があった。
体験入部の時先輩にも勝った。
誰にも負けなかった。
｢遅れてすみません！
まだ、大丈夫ですか！？｣
遅れて来た一人の女の子は私より少し高いくらいの背で、何より美しいの一言が似合う子だった。
私の実力を知らないその子と試合をする事になった。
先輩達からしたらちょっとした意地悪のつもりだったんだと思う。
そこにいた人は皆私が勝つって思っていたから。
