それよりも、あまりにも大きな声だからか、人が多くなってきていた。



公共の場というものを考えて欲しいものだ。



「舞…?」



百合香が呼び止めようとしたが私はその野次馬の中心に向かって歩き、


そこで言い合っていた二人の頭にチョップをお見舞いしてあげた。



「痛っ!?」「つぅ…!!」


頭を、抑える二人にそれを唖然と見る四人の男の子達



「何に揉めてんのか知んないけどさ?

周りの迷惑考えなさいね?」



言い切ってやると一番小さい男の子が私を見ると目を見開いた


なんだ、その反応は…と心の中で悪態をつくと、


真面目でクールそうな人も、大人びた人も、アホっぽい人も、口々に「あっ…」と、驚いた
ように私を見た



「私の顔に何かついてる?」