確かに、今日ずっと撮影はされてたけど、そんなの僕にもわからない。



泣きついてくる新を鬱陶しく思いながら新から逃げると、左久磨は新の頭を叩いた。




「馬鹿か、言わなくてもわかるだろ‽

顔良いし、おまけに強い。

そんな奴を取材しねぇ方がおかしいだろ‽」


「だけどよ~もうちょっとくらい俺をインタビューしてもいいと思わねぇか‽

だって、俺、総司のことどう思いますか?で終わったんだぜ‽

流石に凹む…」



勝手に凹まれても僕はどうする事もできないし…



それに、僕は強くなくてはならない。


……強くなくては、あの時の彼女に謝ることもできない。