「私もです。」 差し出してくれた手に自分のを重ねて立たせてもらうとその勢いのまま彼に抱きしめられた。 「ちょ、『ごめん、少しこのまま』 遮らた声はやはり寂しそうで、言い返す気にもなれない。 スッと離れた彼はもう笑顔だった。 『来世で恋をしよう』 「えっ?」 彼はそれだけ言い残して消えていった。 そして、私もすぐに目を覚ましたのだった。