懐かしそうに話す彼に泣きそうになった。


こんなにもずっと想ってくれる人がいるなんて、


「舞さんは幸せ者ですね」


『…そうだといいね、』


暫くお互い何も話すことなくただ、何もない空間でじっとしていた。


でも、気まずいなんてことはなくて、逆にホッとした。

彼の隣は何故か、とても落ち着く。



『あぁ、そろそろ時間だ。』


ゆっくり、立ち上がると私に目を向けて、フッと笑った。


『君に会えて良かった…』