『それは、何故?』

「ある時怪我をしてしまったんです。

それが結構大きな怪我だったので辞めざる負えなかったんです」

『……そう。』



あ、気を遣わせてしまったかな?



「お、沖田さんと、舞さんがされた約束って何ですか?」


正直興味はなかったが話をそらすには丁度いい内容だった。



『来世で恋をする』

「え?」

『僕と舞はね、恋仲だったんだ。

でも、ある時色々あって僕を庇った舞は死んでしまった。

即死だったよ。

忘れられなかった僕は何日も彼女の面影をさがした。

何度も彼女の名を呼んだ。

そうしたら彼女が戻って来てくれるかもなんて、馬鹿な期待をもった。

でも、やっぱりが生き返る事なんて有り得なかった。

絶望して、もうやっていける自信がなかったとき、そこにあった桜の木に何かがくくりつけてあるのを見つけてね

それは舞からの文でそこに書かれてあったのが、"来世で恋をしよう"だったんだ』