空気を重くしてしまった。
そんな中、テレビは大音量になっていく
「ほら〜最近有名になってきたあの子らじゃよ」
店内にいたおじいさんは画面の中の誰かを微笑ましそうに見ていた。
それに頷く定員も大きくなったと懐かしそうに笑っていた。
「どうしたんですか?」
「ん?
何だい、お嬢ちゃん気になるかい?」
「はい」
百合香の返答に満足気に頷く定員は画面を指差した。
「この子らはこの近くの誠桜学園(せいおうがくえん)の生徒さんらでな、そこの剣道部なんだよ」
誠桜って言ったら全国に毎回出てる所だ。
画面の中にいる6人の生徒と、先生が映っていた。
先生らしい人はインタビューに照れながら答え、
主将と思われる人は落ち着いてインタビューにうけ、
黒髪でクールそうなは人は興奮している3人を押さえつけ、
茶髪の人は主将と思われる人の頭に2本の角を生やして遊んでいた。
……懐かしい……
は?