本来なら、一番最初に死ぬはずだった僕が、こうして生きている。



彼女があの病を治してくれたおかげだ。



なのに、僕は何もできず、守る事もできなかった。



目の前で彼女が赤い花を咲かせるのを、ただ見ているだけだった。