寝たふりをしてると頭を撫でられる感触、 私は今起きたというのを装うと 笑って、 「寝過ごしたー!」 とまた、逃げた。 そんなのにも気づかない 和也は、笑いながら、 ほんとだよ、と私のおでこを小突いて、 帰っか、と言い、二人で 帰路に着いた。