――つまらないなあ。。
15歳の夏

私は新宿のラブホテルにいた。
セックスをして、三万円をもらう。ただ、それだけの事。
別に何てことはなかった。


普通にバイトするよりも、オヤジとセックスしたほうが楽だと思ってしまう自分が、醜くて、汚れていて、もうどうしようもないとおもった。

同級生が彼氏とデートしたり、青春を謳歌している間、私は援助交際をしていた。


別に誰だっていい、お金さえくれれば。


需要と供給の問題なのだ。


心は、もうズタズタになっていて、誰かを愛するだとか、そんなのなんて絵本の中のような話だと思った。


だって、そこら辺にいる父親ヅラしてるやつだって、こそこそ援交したり、風俗通いだ。汚れてる。

王子様なんてこの世にはいない。

でも

誰かに認められたくて、好かれたくて、必死だった。

なんでもいい、必要とされたかった。

男友達の家を泊まり歩き、セックスする。
お金がなくなったれオヤジとセックスすればいい。

15歳の私の生活は、セックスを中心に回っていた。


セックスをしていないと、自分の存在意義を見出せない。
セックスを求められないと、もう自分はこの世で必要とされていないのではないかと不安でしょうがなくなる。
誰でもいい、誰でもいいから、必要としてほしかった。