「な、何すんのよ!?」
「あんたが出てかないからじゃん?私は何にも悪くなぁーい」
ちょっと待ってよ。それとこれとは別でしょ?
形見がどれだけ大切なものか、美海にはわからないの?
「いいじゃん?こんなモノ、ただのキーホルダーじゃん」
そう言われて、あたしの中の何かがプツリと音を立てて切れた。
それからの事はあまりよく覚えていない。
ただ、美海が頬を真っ赤に腫らして血を流していた光景だけが頭に残っていた。
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