「すいません、お昼は友達と食べるので無理です!」

「そっかぁ…あ!チャイム鳴る!またね、伊藤さん!」


前田くんは優しく手を振ってくれたけど、見て見ぬふりをした。


「ねー、あんた…調子乗ってんの?」


案の定、玲奈が怒りに震えながらあたしのところに来た。


「答えろよ!!お前は前田くんの何なんだよっ!!」

「玲奈、落ち着いて?明日からもっと苦しめてやれば良いんだから。ね?」


すかさず由香里がカバーに入り、なんとか怒りを沈める。


若干ざまあみろと思った。


同時に前田くんへの罪悪感が募った。