それから、由乃さんは大河さんに尽くすために花嫁修業。



いつしか大河さんも由乃さんに惹かれていて、それなりに大事にしていた。



今ここにある場所でふたりは暮らし始め、使用人も数人いた。



体も前より強くなったらしいんだけど、大河さんは忙しい身。



それでも、ふたりは仲良くやっていて、結婚が翌月に迫ったある日、家に帰ると布団の中には大河さんが信頼していた使用人と由乃さん。



「寂しさに負けたんだろうな。俺も帰らなかったし、それを理解してくれてると思ってたから…結果、大事にはしてなかったってことだろ」

「そうかな…。その後はどうなったの？」

「俺がキレたわけだ。で、俺の本性だしちゃって。ドン引きするわな、そりゃあ」

「えっ、しなかったけど…」

「ナナぐらいだろ、初めから普通に俺の耳触るヤツ」



大河さんの姿にビックリして、浮気相手だった使用人が大河さんに攻撃してきて。



浮気相手は気絶させる程度だったんだけど、問題は由乃さん。