って、なんで大河さん、ノックもなしに、自分の部屋のように入ってくるの⁉︎



「一応女子の部屋なんだけど…」

「ナナは俺のだからいいんだ」



なんて理由‼︎



しかも、なんでワイン持参⁉︎



「じ、自分の部屋で飲んだら?」

「別にいいだろ、どこで飲んだって」

「もしかして疲れてるの…?」



だからあたしのとこに来たの?



さっきのキスが短かったから…?



「ナナの顔見ながら飲むのもいいかと思って」

「い、意味わかんない…」

「ほら、お前にジュースもらってきた」



本当にどうしたの?



ソファーに座った大河さんと、隣で固まるあたし。



「さっきの電話、友達?」

「うん、春乃っていうの。この前ここに遊びに来た」

「あぁ、そうか」

「もしかして、あんまり呼ばない方がいい…?」

「いや、ナナが信用してるなら、好きにするといい。ここはお前の家でもあるんだから。でも、変なものは入れるなよ?」

「変なもの?」

「俺みたいな、妖の類とか」



自分を変なものって‼︎