今度は私がキョトンとした顔を向けた。


「いや、なんでもない!……ん、まぁ知ってたんだなって、俺の名前。」



「もちろんだよ~、さすがに隣の席なんだし」


それに、


「涼宮夏陽、って爽やかな名前だよね。夏で暑そうなのに涼しい感じで」


「ふはっ!なんだ、それ!!」


真面目に言ったのに笑われてしまった。