「……せっかく頑張って作ったのにっ」



あたしが気に入らないのはわかるけど、ここまですることないじゃない。



どんなに嫌みを言われても耐えてきた。



あたしが叶真に釣り合ってないことわかってたから。



でも、大空君のために頑張ろうとしてる叶真のために、あたしでも協力できることがあるならって、初めて頑張ってみたのに。



「……なんて、言えばいいの」



こんなお弁当見せられるわけないじゃない。



叶真の楽しみにしてる顔が浮かんだ。