な、なんか……じっと見られてる気がするんだけど……。



あたしも目を逸らせばいいのに、この子の目力のせいで動くことができなかった。



「大空、決まったのか?」



「ねぇねぇ、お兄ちゃんのおトモダチ?」



「はぁ? おまえ何言ってんの?」



そう言いながら、あたしに背中を向けていた制服姿の男の人が振り向いた。



「え……」



「あ……っ」



と、叶真……!?



な、なんで叶真がここにいるの!?



マズイ! 目が完全に合っちゃったよ。



どうしようかと慌てていると、お菓子を手に持った小さな男の子が固まったまま動かないあたし達を間に立って見上げてきた。