そんなこと言われなくても、あたしがいちばんよくわかってる。
叶真に釣り合ってないことも、ちゃんとわかってるんだから。
「そうだよねぇ! どう見たって友菜のが可愛いし、叶真君と友菜が付き合ったら超お似合いだと思う!」
「友菜だったら、誰も文句言わないよねぇ」
キャッキャッと騒いで、取り巻きの子達はあたしなんかには気付かず出ていった。
「可愛いからって、何言っても許されると思ってんのかな……」
ひとりになったあたしはポツリと漏らす。
あたしだって、可愛くなれるのならとっくになってるよ。
叶真がなんであたしなんかを選んだのかなんて、あたしが知りたいのに。
あの子達が言ったように、ただの暇つぶし……なのかな。
本気で付き合ってるんじゃないってわかっていても、そう考えるだけで胸がズキッと痛んだ。