「忘れるもんか……」



「ん?姫ちゃん寝れないの?」



っと!!ついついオトコ言葉になってた!?俺?



あぶねー。しっかり聞かれてなくてよかったよ。



考えると時はどうしても……な。気持ち悪いんだよ、女言葉じゃ。



まだ心配そうに見つめる夢奈さんの視線が気になる。



「帰って……来れるよね?」



口にした途端体が震えた。怖いんだ。ホントはもう逢えないんじゃないかって……不安で仕方ないんだ。



「大丈夫♪早くパパに仕事済ませてもらって帰ろうね!」



なでなで。



にこにこ。



コドモみたいなその顔にうっかり俺は癒されてしまった。



もうすぐ中学生な俺が頭なでなでなんて……なのに抵抗出来ないんだよな?親ってヤツに。



照れを隠すため、今度こそ寝ることにした。



ってゆーか寝たフリだろって!?



ほっとけっ!!!