あ、でも待て。ずっと気になってた事があったんだよな。この際だし聞いておこう。



今まさに大口をあけて俺のチーズに食いつく優希の手をはしっと止める。



「おねーちゃん、これ貰っちゃダメだった??」



「あげるから教えて!!」



俺だけ切ないなんて嫌なんだよ。だから教えろっ。



「さゆりちゃんと優希は……どうなったのかな?」



ちなみにさゆりちゃんとは、優希がクリスマスにデートしていた女の子である。



手を止めてきょとん、とする優希。



ヤバっ……泣くか?



なんて、心配した俺がバカだった。



「さゆりちゃんはね~パリジェンヌになって待ってるってさ♪」



だから楽しみなんだ、僕♪



……そう言うが早いがまたチーズにヤツの興味は戻っていった。。。



いやいや、さゆりちゃんの名前思いっきり漢字で「小百合」だし。無理だから!!



夢奈さんはダーリン、と一緒だし優弥は一匹狼気取ってるし…悲しいのはやっぱ俺だけなのね。



今度こそホントに……寝てやる。



そう思ったのハズなのに俺はライオソさんに隠された謎の物体を発見してしまったのである。