あー、なんだったんだよ。
母ちゃんに彼女いることを知られると
あの人のことだから冷やかされる。
それがどんなにやかましいか…


溜め息をついて、自分の家のドアを
開けたら………え。

母ちゃんと俺しか住んでない
マンションの部屋に、ローファーが
ちょこんと置いてあった。

「……!!!!」

急いで部屋に上がりリビングのドアを
勢い良く開けたら、

「んー?あ、帰ってきた。おせーぞタコ」

?!

母ちゃんの後ろからぴょこんと顔を出した俺の彼女。あ、おかえりって…
いや、その前に母ちゃんにいじられたであろう澤田のツインテール姿。


「な,なんでここに…!!」

俺にニヤニヤの視線をぶつけて
俺の!澤田を抱きしめながら
可愛いから連れてきた〜とか言ってやがる。

……っこのババァ…

「かーいーとー!晩飯つくってー!」

は?!なんで俺が!!