sideめぐみ


「あのぉ!!」

エンジンの音が鳴る中可愛らしい声が
後ろから聞こえてきた。

あら?かいとのエンジェルちゃんだ。

「かいくんを…怒らないでください…」

エンジェルちゃんが俯きながら
かいとがケンカした理由を話してくれた


どうやら我が息子はクラスメイトの
ガキにエンジェルちゃんとの交際に
嫌味をぶつけてきたらしい。

_____

おとなしそうな顔してヤることは
ヤッてるんでしょ〜?

あんな無表情な女ヤるしかね〜よな。
_____


ほー、我が息子ながら格好いいなー。

「…分かってるよ。」

え?と驚いた顔で私を見上げた。

「あいつが喧嘩する時はちゃんと怒る理由があんだよ」

そう…分かってんだ。

あの子は理由無しに手を上げるような
そんな常識ない男じゃないことぐらい

ジーーーと頬を赤るめてあたしを
見つめるエンジェルちゃんを見て
いい事思いついた…ふふ


「澤田ちゃん!時間ある?ウチくる〜??」


……エンジェルちゃんは「はい!」と、
眩しすぎる笑顔で返事をした。