最近澤田が俺の家に来るようになった。
母ちゃんはシゴトでいないから
二人っきり。やべぇ、やべぇな。
ゴロゴロとおれの部屋で
横になって本を呼んでる澤田、
愛おしくて心臓が落ちつかねぇ
"病欠の理由知ってるのか?"
この前柳原が言っていたことを
思い出す。聞いてもいいよな。
「てか、澤田。この前プール休んでたけど、…どこか悪りぃのか?」
「え?どこも悪くないけど…」
読んでいた本を置いて、
おれに抱きついてくる。
それだけでも理性が…
いや、まて、
けど…!?けどなんだ?!
「診断書提出して休んでるの。ずっと」
てことは元々身体が弱いとか
そーゆーことなのか?
「本当は病気とかじゃなくておにぃちゃんが水泳の授業受けなくて済むように知り合いのお医者さんに診断書作ってもらってるの」
絡める腕の力が強くなった気がした。
「はぁー、良かった…病気とかじゃなくて」
俺も安心して抱きしめ返す。
ん?でもなんで澤田の兄貴がそこまで
するんだ?
それに仕事で海外とか謎すぎる…
「かいくん…好きだよ…」
あぁ。可愛すぎる
またもや俺の理性はぶっ飛んだ…。