でも、あたし達は大人にならなければいけない。

いつまでも、泣いてぐずったりしてはいけない。


「…あたし、圭人のこと大好きだったよ」

「俺も、大好きだったよ」


圭人は、もう恋人じゃないあたしの手をまだ離さなかった。