「あたし、圭人が好きだよ。好きなとこ、いっぱいあるよ。100個くらい」

「俺は、美佳の好きなとこ100個超えるよ」


そんなこと言わないでほしい。

あたしは視界が滲んでいくのを、下唇を噛んで止めるしかなかった。