あたしにはわかっていた。

いつかこの日が来ることが。


ずっと前に、圭人の夢を聞いた事がある。

あの日から、そんな予感はしてた。


「…圭人の夢は?」


本当は知ってるよ、全部。

圭人が夢を聞いてほしいって思ってる事。

これを聞いたら、全部終わってしまう事。


終わらせるために、圭人がこの話題を持ち出した事。