「ごめん、対談の事だったよね。本当に…すごく楽しかったよ。やっぱり俺なんかまだまだだなーって思っちゃったけど、篠宮先輩も色々な事を乗り越えてきたっていうのも分かったし、貴重な話も聞かせてもらえたし。」
「おおぉ!そうなんですね!一輝先輩は十分凄いと思いますが…でも楽しかったならなによりですよね。」
「うん。あ、あとさ…」
まるで自分の事のように嬉しい様子で聞いてくれる麻結に、俺は昨日言われたイベントの事を話した。
「え?!あのイベントですか…!!すごい…おめでとうございます!」
「うん。本当に嬉しかったし、有難い話で…。でも篠宮先輩に功の事も話したんだけど、そっちはどうして良いのか全然分からなくて…」
「えぇ!晶さん、何も言ってくれなかったんですか?」
「何もっていうか…なんで今コンサートなんですかって聞いたら、コンサートじゃないと分からないこともあるって…」
「なるほど…?」
なるほど、とは言うものの麻結も首を傾げている。
と思うと、
「もしかしたら、言葉で言うよりも伝わりやすいから…ですかね?」
「え?」
「場合にもよりますけど…メンバーが言うよりも言葉が響くかもしれませんし!」
どういうことだろう…?
「あ、あとさ、篠宮先輩がやたら2日目の事を言ってて…何だと思う?最終日だからって事かな…」
「うーん…何でしょう…もしかしたらその日自体が何かある日なんじゃないですか?晶さん、記念日とかやたら覚えてる人ですし。」
「そうか…その日自体…」
これはまあ、調べてみるとして…