「なるほどな…まぁ麻結から少し聞いてはいたけど…そんな事になってたのか…なんで…」


「はい…って、え?!」




今、麻結って聞こえたような…?!




しかし篠宮先輩は考え込んでいたせいか、そこには触れなかった。





「いや、まぁでも…ほんと俺が原因なので…。あの様子だと何を言っても聞いてくれないだろうし、どうすればいいか…」



俺がそう言うと、篠宮先輩は少し考えたあと、



「分かった。俺にいい案があるから、ちょっと聞いてくれない?」



と、いたずらっぽく笑った。



「いい案…?!」



「そ。ちょっと色々考えたんだけど、俺に出来る事でって言ったら、やっぱ…」



篠宮先輩がそう言い始めたとき、丁度スタッフの人が撮影開始だからと呼びに来てくれた。



「…じゃあこの話の続きはまた後だな。対談、よろしくな!」


「はい!よろしくお願いします!」



そう言うと2人で撮影現場に向かった。


でも…いい案って何だ…?