「…神山さんは常に意識が高い人ですし、グループの事も考えながら自己を高める事も出来ていると思います。ですが…努力した結果…どうですか?」



どう…って…



…それを俺に聞くのかよ…




意地の悪い質問に、俺は口をつぐんだ。


「人気も仕事量も神山さんがダントツ…それはとても良い事ですが、今のBirthは神山さん1人で保っているようなものなんです。」



「……」



「ここは、神山さん以外のメンバーが個々に努力して人気を出すためにも…と、事務所ではそう考えているそうなのです。勿論、神山さんはソロでやっていけるだけの技量があるからこそだとは思いますが…
とりあえず、神山さんの意思は伝えておきますね。」



最後は困ったように笑いながら、マネージャーは部屋を出て行った。



「……はぁ~…」



1人になった静かな部屋に、俺のため息だけが響く。



…俺は…これからどうすればいいんだ…?