話しただけだったけど、その言葉に何故か気分がスッとした気がして、



「ありがとね、麻結。相談乗ってくれて…。
ちょっとスッキリしたかも。」



「ほんとに?よかった。…実は私も気持ちが楽になった気がするんだ。
あんまりこういう話を出来る人がいなかったし…だからね、聞いてくれてありがと!」



そう言って笑った麻結の顔は
さっきより明るくて無邪気な笑顔で


また僕の心は一瞬で奪われてしまう。




…そうだよね…
確か麻結は僕より2個下だった気がするけど…うん…
やっぱり素は普通の小学生なんだよなぁ…
全部が完璧じゃない。悩むし、落ち込んだりもする…


そう思ったとき、遠い存在だった麻結が
少しだけさっきより近く感じたんだ。