あの後、春は「 保健室で寝とく 」と言い
本当に寝たから俺は教室に戻ることにして
寝顔を少し見てから保健室から出た。
ポケーとしながら廊下を歩いてると
「 なつきいいいいいい 」 叫ぶ声が聞こえ
無意識に溜息をつき目の前から走ってくる奴を睨んだ
「 ハアハア……な、なつき!!!」
「 うるせえよ、なに? 」
「 俺の扱い酷くね!?!?!? 」
「 お前うるさいもん。で?用件は? 」
うるさいこいつはまあ簡単に言えば
俺の親友でもある咲夜で、とにかくうるさい
「 つか夏紀また姫ちゃんといたんだろ? 」
姫とは春のことでよく寝ていることから
眠り姫と噂されていた。
元々でかい目を更にでかくして
尋ねてくることにピクリと反応した。
「 …………ああ…幼馴染みだからな」
イラつく。
「いいなあ夏紀!姫ちゃんの幼馴染みで!」
本当むかつく。綺麗に笑う咲夜も
幼馴染み以上になれない俺にも