──ヒュー……バンッ!──

 ちょうど打ち上げの時間だったのか、空にはたくさんの花火が打ち上がった。



「あっ、花火! キレー……」



「本当だ。すげぇキレイに見える」



 さすが絶景スポットだけあるなって感じ。



 ちょうど真正面に花火が打ち上がるから全部を独り占めしてる感じに見える。




 しかもいつも家族ぐるみで見ていた俺たちはこんな静かな場所でゆっくり見るのは初めて。



「蓮、すごいよ。こんな隠れスポット見つけたなんて」



 嬉しそうに微笑む七歌に俺までつられて笑顔になる。