「なぜ、私の名前を・・・?」
朝の忙しさもひと段落つき、メルダは遅い朝食をとっていた。
カインがなぜメルダの名前を知っているのか。
それが気になって食事も喉を通らない。
「なに、ぐずぐずしてんだい。早くたべちゃいな、片付かないだろう?」
イリムにせかされて、とりあえず手に持っていたパンだけを口に入れると、その場を片付ける。
「なんだ、食欲がないのか?」
「ええ、ちょっと気になる事があって、あまり食欲がないの」
食後のティーを楽しむクルドにそう告げると、部屋を出た。
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