その日からメルダはよそよそしくなり、あまり話すことをしなくなった。
カインは心配して話しかけてくれるのだが、メルダは言葉を返す事が出来ない。

「・・・どうした?俺、なんか悪い事でもしたか?したなら謝る。なんか話してくれよ」
「・・・・・」


カインの顔はつらそうな顔をしている。
その表情がメルダも堪らなくつらくなって近くにいれなくなる。


近くにいるのに、遠い。



メルダは辛い気持ちを抱えたまま、祭りの日を迎えた。