・・・やっぱり、カインはサリルの方がいいんだ。 そうだよね、だって若くて美人だもの。 私みたいな何の取り柄もない女なんか、興味あるわけない。 婿になるだなんて、結局慰めでしかなかったのよ。 メルダは部屋に戻ると、布団に伏して泣き出す。 その時初めてわかった自分の気持ち。 今更わかったって遅いんだけれど。 私、カインの事が好きだったんだ―――――