・・・・え?


メルダの目の前が真っ暗になった。
頭も真っ白になって何も考えられない。
足元がふわふわしてきて落ち着かなくなる。


うそ・・・。サリルと・・・?
一緒に・・・?


「あ・・そ、そうなの・・・。一緒に・・・行くんだ・・」


メルダの瞳に涙が溢れる。
俯いて涙をこぼさないようにスカートの裾を強く握ってこらえる。


「いや、もしメルダが嫌じゃなかったらメルダも一緒に・・・ってメルダ!?」

メルダはカインの言葉を最後まで聞かず、その場から逃げ出してしまった。