「わかったわ・・・。お願いしてみる」
「ありがとう、メルダ。あ、そうだ」
「なに?」
「俺、宿屋の店主を継いでもいいからな?」
「!!!!!」

いきなりの言葉に驚き、そして困惑する。

「そ、それはどういう・・・」
「まあ、そういうことさ。・・・・さあ、早く宿へ戻ろう」


外はオレンジ色に染まり、赤くなったメルダの頬を更に染めてゆく。

メルダの恋物語はエンディングをむかえてしまったけれど。

その先の物語はまだ始まったばかりだ。