"どうして、お前がメルダと一緒にいるんだ?"
って事だろうなあ。勇者あいつは、昔からすぐ顔に出るからな。
くくっと一人で笑うカインをメルダは不思議そうに見ていた。
パレードが終わり、人がだんだんと少なくなっていく。
「はあ、終わったね。なんだかんだで、カイン様の言うとおりちょっとスッキリしたよ。ありがとう」
「そうか。良かったな」
「ちゃんと立ち直るまでにはもう少し時間はかかるかもしれないけどね」
そう。きっと私は前を向いて歩いていける。
グランの幸せも願っていける。
もう、大丈夫よ。
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