「ぐ、グランーーーー!お疲れ様ーーーー!私、グランの事好きだったよ!!!王女様と幸せになってねーーーー!!!」
メルダのここ一番の大きな声。
周りは相変わらずの歓声で、聞こえていないと思われた。
が、グランは二階で見ているメルダ達の方に顔を上げ、そして一番の笑顔と大きく手を振ってくれた。
そして、なにかに気付き一瞬眉をしかめるとまた人々に顔を向けて通り過ぎていった。
「き・・・聞こえてたのかな?」
「聞こえてた聞こえてた。俺達の事気付いてくれたじゃないか。お疲れ様」
そう言って今度は肩を叩かれる。
「背中といい、肩といい・・・。ちょっと痛いんですけど」
「ああ、悪い悪い。ちょっと力の加減がきかなくてな」
「だけど最後のグランのあの顔・・・・」
「はははっ、あれは俺に対してかな?いやいや、勇者らしいぜ」
「どういうこと?」
メルダの問いかけにカインは笑顔で返すだけで、何も話さない。
メルダのここ一番の大きな声。
周りは相変わらずの歓声で、聞こえていないと思われた。
が、グランは二階で見ているメルダ達の方に顔を上げ、そして一番の笑顔と大きく手を振ってくれた。
そして、なにかに気付き一瞬眉をしかめるとまた人々に顔を向けて通り過ぎていった。
「き・・・聞こえてたのかな?」
「聞こえてた聞こえてた。俺達の事気付いてくれたじゃないか。お疲れ様」
そう言って今度は肩を叩かれる。
「背中といい、肩といい・・・。ちょっと痛いんですけど」
「ああ、悪い悪い。ちょっと力の加減がきかなくてな」
「だけど最後のグランのあの顔・・・・」
「はははっ、あれは俺に対してかな?いやいや、勇者らしいぜ」
「どういうこと?」
メルダの問いかけにカインは笑顔で返すだけで、何も話さない。