「ほら、メルダ!今日は勇者様凱旋のパレードだよ!早く起きて!」 母のイリムに無理やり部屋のカーテンを開けられ、仕方なく目を開ける。 まだ布団に入っていたいのに。まだ寝ていたいのに。 「いいよぉ、パレードなんて興味ないもん」 布団を頭まですっぽりとかけるも、すぐに剥ぎ取られてしまう。 「何言ってんだい!お前の幼馴染でもあるグランのパレードだろ!?早く起きて準備しな!!」