さっき、私は愛華に昨日思ったことを話していた。

正確に言えば、ずっと前からそう思っていたことだけど。


「ナオさえいればいい。ナオさえ傍にいてくれればいい。
あとの男の人なんて、いらない。
だから、私はずっとナオの傍にいるし、ナオも私の傍にいてくれる。」


そう言った私が次に愛華を見たときは、愛華は眉間にしわを寄せながらも、真剣な面持ちをしていた。


「それ、本気で言ってるの?」

「え、あ、・・・」

「あんた、ばっかじゃないの!?」


そうして、私は間中に怒鳴られたのだ。


「青木だってね、モテなくはないのよ?そのうちに、彼女でも作って、あんたなんか邪魔になる。
そしたら青木は、幼馴染でしかないあんたから離れてく。
一番はあんたじゃなくなるの、自分の女になるのよ。
そしたら何が好きで、幼馴染でしかない女を彼女よりも優先しなきゃならない?」



図星を突かれた。

返す言葉が無い私は、ただただ黙って愛華を見つめる。


「甘ったれてんじゃないわよ。
ずっと青木が一緒にいてくれるなんて、大間違いよ。」

鋭い視線に突き刺され、私は何も言えなくなった。


愛華の言うとおりだった。